私がドムクス伊豆の国会場に入会した訳

 ご存知のようにドムクスとは、薬物問題を抱えている家族をサポートするグループです。
 私の息子は現在44歳、違法ドラックを長期間使用し、常習化してしまい現在伊豆の国市の静岡
ダルクに入寮し2年になりました。違法ドラックに手を染めた原因は、彼は専門学校を卒業し、
家電量販店に就職し8年過ぎたころ、仕事も任せられるようになり、責任も重くなってきて、帰
りも夜11時12時は当たり前のようになりました。夜眠れないと言うようになったのも、このころ
からのようでした。
 ストレスがたまっているようなので、心療内科に連れてゆき治療を受けるようになりました。
たぶんこのころから違法ドラックを使用するようになったのだと思います。会社での仕事におい
ても、いい状態ではないようで、退職を余儀なくされました。 病院に通いながら自宅療養をして
おりましたが、少し快方に向かってきたので、配達業務の会社に就職しましたが、そこで会社の
上司からDVを受け、退職しました。その間違法ドラックを使用し続けておったと思われます。
 私が、息子が違法ドラックを使用していることを見つけたのは、このころです。それから何度
もドラックを止めるよう説得し、また、それをとりあげましたが、その時は素直に止めると言い
ドラックの破棄を承諾するのですが、 やはり止めることができず、病院の先生に相談し、薬物治
療が行える病院(精神科もある)に入院させることにいたしました。
 4か月入院し、退院後家で3か月間位静養し就職しましたが、職場に馴染めず、以降職を何度
か変わりました。その間違法ドラックの使用を続けており、何度もドラックが原因と思われる、
失敗を繰り返し、家族の説得も功を奏すことがなかったので、退院後3年で再び入院させること
になりました。7か月入院し、退院後少し静養してから、今度は仕事において自分が多少は分か
る職場に就職できました。
 病院からの指導で、 本人を見守ることとしておりましたが、やはりドラックの影響か交通事故
等が多く見受けられるようになりました。職場でドラックを使用していることを見つけられ、警
察に連絡され、取り調べを受けました。それまで、私はいろいろな相談所に行き、指導を仰いだ
りし、NAに参加し、また息子をNAに連れて行き何とかドラックの依存を断ち切らそうとしまし
たが、無駄でした。
 病院に連絡して相談したところ静岡ダルクを教えてもらい、息子と静岡ダルクに行きスタッフ
の方と話し合い、その場で入寮することとなりました。
 家族としてダルクに預けることは息子を放棄することではなく何とか立ち直ってほしいとの願
いです。静岡ダルクのスタッフに話を聞き、ドムクスという薬物依存症を患った方たちを持った
家族の支援するグループと聞き、入会いたしました。
 私は入会し2年目ですが、なかなか理解するには難しいことが多く、知らない言葉を理解する
には大変ですが焦らず、少しずつでも理解できるように努力しております。
 ドムクスで月1回の会合ですが、ドラックを使用している息子に対応した時の接し方、心理状
態等、グループでの話合いの中で思い当たる事が大変多く感じられました。
 薬物依存症の方々を理解するということはとても難しく、また薬物依存症を家族に持つ方々、
双方の気持ちを教えてもらいました。まだまだ勉強中ですが、少しでも分かることができるよう
頑張りたいと思います。
                                           
                                         M.F